2011年「為替介入の年」の締めくくり

2011/12/22

もうすぐ2012年。FXトレーダーの皆さんにとって2011年はどんな年でしたか。米国の債務上限問題、現在も進行中の欧州の金融不安。歴史的円高に歯止めが掛からない中、政府は3月、8月、10月に円売りドル買いの為替介入を実施。年間3回も為替介入が行われたことは、かつてないことでした。本コラム2011年の最終号となる今回は、この為替介入について、ざっくり解説することにしましょう。

最初の介入は3月18日でした。前日の明け方、取引が薄い時間帯を突かれるような形で、当時の戦後最高値を更新する1ドル76円25銭まで円が高騰したのを受けての為替介入。この時は東日本大震災直後ということもあり、国際的な協調介入が実現。日本政府の介入総額は6925億円と発表されましたが、協調介入の総額は2兆円以上だと言われています。介入後ドル円は81円台まで円安に戻しました。

2回目の介入が行われたのは8月4日です。7月以降、米国の債務上限問題や欧州の金融不安から「緊急避難」的に円が買われ円高が進んでいました。8月2日に米国債務上限問題が一定の解決を見たにも関わらず、ドル高へ反転しなかったことを受けて政府・日銀が単独で実施した介入でした。発表された介入規模は4兆5129億円。介入前には77円近辺だったドル円相場は、介入から2時間後には79円台を付けましたが、この時の介入は規模の割に効果が薄かったと言われています。

3回目はまだ記憶に新しいですよね。連日のように史上最高値を更新する市場に対して「断固たる処置をとる」と口先介入を繰り返すばかりで一向に実行に移さないと、安住財務大臣への批判が高まっていた10月31日の午前10時25分、チャートに垂直線が立つほどの、圧倒的な勢いを感じさせる介入が始まりました。数分の間にドル円は2円近く円安に進み、一時79円台半ばまで到達。その後チャートは79円20銭付近で相場が均衡するという特異な状況を示しました。政府の本気度は内外に強くアピールされたことでしょう。この時の介入規模は7~8兆円と言われていますが、その後も断続的に介入は続いたようです。

この3回を見る限り言えることは、介入によって一時的には円安が進むが、じりじりと円高方向に戻された。円高の進み方は10銭~20銭ほどの段階を刻むような振幅を見せながら進んだ。介入から時間が経過すると、この振幅は大きくなる傾向があった。といったことでしょう。

つまり、市場へのインパクトは確かに大きなものがあったのです。介入後しばらくの間は、「介入を警戒」して動きが小刻みになったのがその証拠です。状況次第では介入によって相場の大きな流れが一気に覆えされる可能性も否定できません。

そもそも為替介入ってどういうオペレーションなのか

介入があるかどうかはFXトレーダーにとって、とても重大な関心事です。介入で大きな利益を上げる人もいれば、維持してきたポジションを失うリスクもあるのですから。でも、そんな為替介入で具体的にどんな操作が行われているかは、意外と知られていないかもしれませんね。為替介入とか市場介入など様々な呼び方がされますが、正式名称は「外国為替平衡操作」。急激な値動きを抑制するために行う操作ということです。市場の側から見ると、自由な取引に委ねられるべきマーケットを力づくで抑え込もうとする操作なので「介入」という言葉が使われるのでしょう。

よく「政府・日銀による為替介入」と言われますが、介入を行うかどうか、いつどれくらいの規模で行うかを決定するのは財務大臣です。日銀は財務省の代理人として売買を実施するだけです。政府が行う為替のやり取りとはいえ、もちろん原資は必要です。相場を一気に円安方向に動かすほどの資金がどこにあるのかというと、それは財務省の「外国為替資金特別会計」(外為特会)というお財布です。中身はなんと約85兆円。国家予算に匹敵するほど巨大な財布なのです。

通貨であるドルを買うということは、つまりは円をドルに両替するということ。何か物を買ってお金を使ってしまうのとは違います。だから、介入したからといって国のお金がなくなってしまった、ということではありません。外為特会には、売った円の代わりに大量のドルが入金されることになるのですから。しかし為替相場は刻々と変化しています。外為特会で入手したドルも、私たちがFXをする時と同様に、含み損や含み益(現在の動きで言うとほぼ含み損)が発生しています。

ちなみに外為特会は、現在のところ30兆円の含み損だといわれています。財務省で為替を担当するお役人は、基軸通貨である米ドルが倒れることはないから、いつかは巻き返せると信じている?!

波乱の2011年。「FXマーケット斜め読み!」にお付き合いいただき、ありがとうございました。来年が皆さまにとって実り多き年となりますように!

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