安定した雇用統計。なのにドル円は110円割れ

2016/04/08

先週4月1日(金)、2016年3月分の米雇用統計が発表されました。

【非農業部門雇用者数変化】

非農業部門事業所の給与台帳を基に集計された、雇用者数の増減。経営者や自営業者は含まれません。

2015年9月 ~ 2016年3月の推移(前月比 単位:万人)

  9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
事前予想 +20.3 +18.5 +20.0 +20.0 +19.0 +19.5 +20.5
結果 +14.2 +27.1 +21.1 +29.2 +15.1 +24.2 +21.5

【失業率】

失業者数÷労働力人口×100で求められたもの。対象は16歳以上。軍隊従事者や刑務所服役者、労働意志のない者は除きます。

2015年9月 ~ 2016年3月の推移(単位:%)

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
5.1 5.0 5.0 5.0 4.9 4.9 5.0

3月の雇用統計は失業率がやや上がったものの5.0%とまずまずの水準。非農業部門雇用者数はプラス21.5万人となり、予想をいくらか上回りました。

発表後のNY市場ではFRBのハト派姿勢が弱まるとの観測でドル円は一時112円半ばに迫ろうというところまで上昇。しかしその後は一時111円後半もつけるなど動きの荒い展開となりました。

週が明けるとこの底堅い雇用統計に対して「FRBが金融政策を見直すほどの結果ではない」との見方が次第に広がり、ドル円は111円前半から半ば止まりの値動き。

火曜・水曜は日経平均の続落もあってドル円は110円後半から徐々に値を下げ、水曜日にはとうとう1年5カ月ぶりに110円を割り込んでしまいました。

その日のNY市場に移っても、FOMC議事要旨でFRBのハト派姿勢が確認されたこと、さらに「(円高が進んでも)日銀は介入しないのではないか」との見方もあってドル円は一時109円前半まで下落。明けて木曜午前の東京市場では109円後半まで戻しています(4月7日 AM9:30現在)。

ハト派姿勢が確認されたFOMC議事要旨は3月15日~16日のもの。その翌週にFRBメンバーのタカ派発言が相次いだことを考えるとなかなか難しいところではありますが、次回FOMC(4月26日~27日)での利上げ決定も想定しながら戦略を練っておいたほうが良さそうです。

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